8日、福島県立医科大学と福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)は白河厚生総合病院に寄付講座「白河総合診療アカデミー」を開設することを発表した。「白河総合診療アカデミー」は総合診療医を育成し地域の医療の充実、病気の診療、予防を目指す。
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Photo:shinzo_waku_doctor By WWF Climate
超高齢化社会の中、福島県では医師不足が深刻な問題となっている。また2025年問題を間近に控え、病気だけでなくその予防にいたるまで包括的に診療する総合診療医が必要とされている。しかし日本では総合診療医の育成が遅れており、この現状を受けて福島県立医科大学とJA福島厚生連は寄付講座「白河総合診療アカデミー」を開設することとなった。
白河厚生総合病院は中核総合病院であり、県内でもとくに総合診療医の育成が必要とされている地域にある。講座では福島医大イノベーションセンターや京都大学、米国のジョンホプキンス大学院、ハーバード医科大学などの指導プログラムを導入し臨床研究指導を行っていく。講座の設置期間は2015年4月1日~2020年3月31日の5年と定められているが、期間延長を前提としている。