18日、茨城県つくばみらい市は定期予防接種を委託している医療機関でワクチンの量を規定の5倍で誤接種していたことを発表。11歳以上を対象にした二種混合ワクチンで24人に誤接種されていた。
(参照:有効期限切れおたふくかぜワクチンを幼児2人に接種)
Photo:Intradermal flu vaccine By Sanofi Pasteur
茨城県つくばみらい市が定期予防接種の委託をしている「伊奈クリニック」で、ジフテリア・破傷風の2種混合予防接種のワクチン量が規定の5倍で10〜12歳の男女24人に誤接種されていた。通常、二種混合ワクチンは接種量0.1ミリリットルの皮下注射となるが、三種混合ワクチンと同量と誤り0.5ミリリットルを接種。誤接種された24人のうち接種した部分がはれるなどの症状が出たのが3人で、それぞれ医療機関で受診を行った。しこりなどの硬結症状がでたのが1人で現在経過観察となっている。それ以外は健康被害は報告されていない。
ワクチンの接種量は市に提出する予診票には記載されておらず、今月10日に医療機関の内部調査で判明した。つくばみらい市では1人で行っていた予診票入力事務を2人に増やしてチェック体制を強化するとともに、健康管理システムに接種量の記載がない場合はエラーメッセージが出るようにするなどのシステムも検討している。