病院などで処方された薬を同じ症状がある家族に譲渡してしまったことはないだろうか。製薬企業などが集まる「くすりの適正使用協議会」がくすりの適正使用についてその実態と意識を調査。譲渡してはいけないと9割近くの人が認識していたが、全体の4割に譲渡経験があることがわかった。
(参照:子どもに期限切れの薬をのませたことも 母親の薬品への知識調査)
Photo:Pills By Jamiesrabbits
今回の調査はくすりに対する知識と意識を調べるものであり、今年6月にインターネットで全国の20歳以上の男女900人を対象に実施。医療機関で処方された薬を家族に譲渡したことがある人は4割と多く、内服薬を水以外の飲み物で飲んだことがある人は約6割いた。また、「ジェネリック医薬品」と「OTC医薬品」が同じであるかという質問には8割近くの人がわからないと回答。正しい回答をしたのは全体の2割だった。
調査結果から「くすりの適正使用協議会」は、くすりの適正使用について十分な理解が必要であるとして「くすりの知識10か条」を作成。10か条ではくすりの譲渡に関連した副作用、使用方法、保管などについてまとめられている。