突然意識を失うなどの発作が起きる「てんかん」。患者数は60万~100万人いるといわれており、1000人に5人~8人と誰もがかかる可能性のある病気である。京都大学、東京医科歯科大学、熊本大学の研究チームは心臓の異常からてんかん発作を予知する装置を開発。来月から臨床研究を始める。
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Photo:Epilepsy! By s. bennett
てんかん発作は脳で異常が起き、自律神経に影響がでることにより心臓の動きにも異常をきたすというもので、突然起こるためケガや事故につながることもある。研究チームはこのてんかん発作が起きる流れから心臓の動きを計測し異常を知らせる装置を開発した。
装置はセンサーを体に貼るタイプで縦7センチ、横5.5センチの小型となっており、異常を検知するとスマートフォンにデータを送り、アラーム音で知らせる仕組みになっている。これまでの研究では発作の30秒前に心臓の動きの異常を検知できており、来月から臨床研究に移行する予定である。てんかん発作は突然起こることから外出が不安になる人も少なくないため、この装置によって患者がより自由に外出できるようになることが期待されている。