岩手県盛岡市で11日、奨学金を受けている医学生を対象とした「いわて医学奨学生サマーガイダンス」が開催された。
(参照:東京医科大学 医師を目指す中高生のための講演会を開催)
「いわて医学奨学生サマーガイダンス」は、医師の育成や地域医療へ理解を深める場として2010年より開催されている。11日に開催された「いわて医学奨学生サマーガイダンス」では、県や市町村の奨学金を受けている医学生15人が参加。当日は現役の医師や達増拓也知事が登壇し、地域医療について説明した。県医師支援調整監であり西和賀町の国保沢内病院長である北村道彦氏も登壇し講義を行った。
達増知事は県内の地域医療の現状を説明し、医師不足が続いているという問題点をあげるとともに、「暮らしに重要なこと」を問う県民意識調査では5年連続で「適切な医療体制」が1位であったことを説明。参加した医学生に、県民から地域医療への力として期待されていることを話した。北村院長からは専門医制度についてや研修医としての心構えについて説明がなされ、さらに自身の生活を振り返り、医師人生についてある程度の生涯設計も必要であるというアドバイスも与えられた。