HIV感染症はこれまで「死の病」として恐れられてきたが、現在は医療の進歩によって服薬でその発症を抑えながら今までと同じ生活ができるようになっている。東京都は先月、HIV陽性者と働くことに関する理解を促すための「HIV陽性者とともに働くみなさまへ」ハンドブックを作成し、配布を開始した。
(参照:厚生労働省が風しんの啓発リーフレット「職場編」と「結婚編」をHPに掲載)
Photo:AIDS awareness ribbon By anqa
未だ「エイズに感染すると死に至る」というイメージが強く、誤解や偏見も多い。HIV感染症の約8割以上の人は服薬により今までと変わらない生活を送ることが可能となった。しかし、前述のような誤解や偏見で仕事が困難になり退職する人も少なくない。
東京都は、HIVに理解のある働きやすい職場作りのために「HIV陽性者とともに働くみなさまへ」ハンドブックを作成。昨年、雇用者向けの「職場とHIV/エイズハンドブック」を作成し、今回は従業員向けの第2弾となる。これらを1万冊ずつ印刷し、都内にあるハローワークに配布を開始している。ハンドブックにはHIV陽性者だけでなく雇用側、同僚の話も掲載している。どちらのハンドブックも東京都のホームページからダウンロードすることができる。