西アフリカで未だ感染者数が増加しているエボラ出血熱。25日、リベリア政府は米国の未承認薬「ZMapp」の投与を受けた医師が投与後に症状が回復の兆しをみせたもののその後、症状が悪化し死亡したと発表した。
(参照:エボラ出血熱感染の医師 未承認薬の使用で回復の兆候)
Photo:Ebola Virus By NIAID
世界保健機関(WHO)の報告によると、これまでに感染の疑いを含め感染者は3039人、そのうち死亡者数は1552人となった。米国の未承認薬「ZMapp」の投与はリベリアで感染した米国人医師2名とスペイン人の神父にも投与され、米国人2人は回復し、スペイン人は死亡している。今回発表されたリベリア人医師も同じく未承認薬の「ZMapp」の投与を受け、一時は回復の兆しを見せていたが、その後症状が悪化し死亡した。
日本国内においては25日、菅義偉官房長官が記者会見を行い、富士フイルムグループの抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」に関して要請があれば提供する意向を明らかにした。今年3月、アビガンはインフルエンザ治療薬として薬事法上の製造販売承認を受けており、エボラ出血熱への有効性も確認されたとして医療関係者から注目を集めている。