70年ぶりの感染が確認されたデング熱。16日には新たに9人の感染が確認され、これまでの感染者数は124人となった。新たに感染が確認された9人のうち、どこで感染したかわからないケースもあり、厚生労働省はどの地域でも感染する可能性があるとして警戒している。
(参照:デング熱 6年後のオリンピックに向け東京都が対策強化へ乗り出す)
Photo:Mosquito Coil. By momoko77
デング熱において厚生労働省は診療マニュアルを公開している。デングウイルスにはウイルス薬はない。そのため、対症的な治療を行うよう呼びかけている。アスピリンは、出血傾向やアシドーシス(酸血性)を助長するため使用は控えること、重症化した場合には循環血液量を改善させるための輸液を適切に行うことなどを記している。インド日本国大使館でもデング熱の対処法について呼びかけている。デング熱に感染すると、頭痛や腹痛など風邪と症状が似ている、が安易に自己判断で風邪薬や鎮痛解熱剤を服用することを避けるよう注意している。どうしても自己判断で使用する場合は、デング熱に安全なアセトアミノフェン(コカール)を勧めている。
今やどの地域で感染してもおかしくないデング熱。季節の変わり目で風邪なども流行り出すが、体の不調を感じたらまずは医療機関を受診するのが大切である。