先月25日、東京都福祉保健局は三鷹市にて特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」が確認されたことを発表。咬まれるとけいれん、吐き気、呼吸困難などの症状が出ることもあり、注意を呼びかけている。
(参照:感染者数81人 厚生労働省がデング熱の診療マニュアルを公表)
Photo:Redback spider By Wiki.will
1995年に大阪で確認されて以降生息域が拡大しており、現在では35の都道府県で生息が確認されている。セアカゴケグモはオーストラリア原産の外来種で、もともと日本には生息していなかった。腹部背面の赤い模様が特徴で、住宅の周囲や公園などにも生息している。咬まれると30分ほどで鈍い痛みや腫れ、発疹などがあらわれることがある。さらに、けいれん、吐き気、呼吸困難を引き起こすこともあるため、咬まれた際は余分な毒を出し傷口を優しく洗い流してから医療機関で受診する必要がある。
とくに子どもや高齢者は注意が必要だが、アレルギー体質の人もアナフィラキシーショックにより重症化することも想定されるため、受診する際はアナフィラキシーショックに対処できる医療機関を選ぶのが望ましい。国立感染症研究所などでもセアカゴケグモの症状と処置に関する情報を公開している。