佐久市立国保浅間総合病院の内科部長であり、国際山岳医でもある女性医師 高浜充貴(みき)医師が、10月上旬にマナスル登頂を達成した。高浜医師はふもとの村の住民に対する医療活動も行った。
(参照:エボラ出血熱 リベリアで支援活動をした医師が語る過酷な医療現場)
Photo:Manaslu Circuit By zabaraorg
ネパールのヒマラヤのマナスルは標高約8163メートルの世界第8位の高峰である。高浜医師は、アドベンチャーガイズ社(東京)の公募隊に参加して9月15日にベースキャンプに入り、10月上旬に登頂した。次は世界最高峰エベレストの登頂が目標だという。
国際山岳医は1997年に国際山岳連盟医療部会によって制定され、国内で認定されている医師はわずか20人。日本では国際山岳医は2010年より取得可能となった。プロスキーヤー三浦雄一郎氏が80歳で世界最高峰のエベレストの登頂に成功したときも専門家たちがサポートし、国内初の国際山岳医に認定された女性医師 大城和恵医師も同行した。国際山岳医には、山で病気やけがの治療を行うための豊富な医療知識だけではなく登山技術や体力も必要となり、国内山岳医よりも高いレベルが求められる。認定を受けるためには、125時間以上にものぼる講義や実技・実習を5年以内に受講し合格する必要がある。