世界保健機関（WHO）の報告によると、28日までにエボラ出血熱の疑い例を含む感染者数は1万6899人、死者が5987人に達した。当初死者数が6928人と報告していたが、リベリアのデータに誤りがあり、大きく下方修正することとなった。
（参照：エボラ出血熱 全都道府県での指定医療機関整備へ）
Photo:Ebola in Guinea By EU Humanitarian Aid and Civil Protection
これまでエボラ出血熱の患者はそう多くなく研究・開発も発展途上だったのが、今回の甚大な被害を受けて新たな検査法や治療薬などが登場してきている。英医学研究支援団体ウェルカムトラストと英国際開発省は28日、エボラ出血熱の感染が15分で診断できる新たな検査方法を発表。近日中にギニアで施行するという。この検査方法は従来よりも6倍早く診断でき、遠隔地や仮設病院での使用に適しているという。
フランスのフランソワ・オランド大統領は28日、ギニアのコナクリを訪問し、エボラ出血熱対策として1億ユーロ（約147億円）の支援を行うことを明かした。仏大統領がギニアを訪れたのは1999年以来となり、さらに、欧米諸国の首脳としてエボラ熱の感染地域を訪問したのは初となる。オランド大統領は渡航制限によって感染国が孤立し、国際支援がストップしてしまう恐れがあるとして、継続的な支援の必要性について訴えている。
