日本再生医療学会は23日、再生医療認定医の選考に379人が合格したことを発表。臨床培養士は69人に資格が認められた。
(参照:再生医療 人材育成のための「再生医療支援人材育成コンソーシアム」を設立)
再生医療安全性確保法が11月に施行され、医療に携わる技術者らおよび研究・治療の質の確保が求められている。学会のウェブサイトには有資格者の名前が掲載され、資格は来年1月から3年間有効となる。更新の際にもセミナーを受け、資格取得後も技術者らの質の向上を促していく。日本再生医療学会理事長の岡野光夫氏は、臨床培養士には人体に投与される細胞を安全に培養する技術が求められ、施設管理者などとしても適正をみていく上で、上位の資格を設けていく意向もあるという。
さらに、再生治療社会の確立を目指して今年10月には京都大学教授の山中伸弥氏らが再生医療に携わる技術者を育成するための団体「再生医療支援人材育成コンソーシアム」の設立についての講演会を開き、技術者を目指す学生ら500人が参加するなど注目されている。人材の確保がなされ、再生医療がこれから大きく前進してゆくことが期待される。