健康食品で体調不良になるケースが相次いでおり、誤った判断や無理な利用継続で症状を悪化させることもあるという懸念から注意が呼びかけられている。
(参照:アメリカ産健康食品でムーコル症に FDAが注意を呼びかけ)
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健康食品として様々な商品が販売されているが、法律上は健康食品に関する定義はない。国の基準を満たしているものは保健機能食品と呼び、特定保健用食品と栄養機能食品に分類することができる。特定保健用食品は近年よく耳にするようになった「トクホ」のことであり、消費者庁長官の許可を受けてその効果を表示することができる。保健の効果を表示できるのはトクホだけであり、栄養成分の機能を表示できるのは「栄養機能食品」だけとなる。
厚生労働省が「健康被害との因果関係が疑われる」と発表した商品では、肝機能障害が出たケースが約3割を占め、被害者の約7割が女性だった。化粧品やダイエット用の栄養食品など各々のニーズに合った商品は魅力的だが、体調に異変をきたす危険性が潜んでいるかもしれないことを頭に留めておくべきだろう。