WHO(世界保健機関)は 21日、エボラ出血熱の感染者が2万1,724人、死亡者は8,641人になったと報告した。未だ予断を許さない状況ではあるが、エボラ出血熱により休校していた学校が再開し始めている。
(参照:エボラ流行の影響ではしかの感染者増加 予防接種率低下が原因か)
Photo:Kids By Julien Harneis
エボラ出血熱前は、初等教育就学率はギニアで58%、リベリアでは34%、シエラレオネでは74%だった。しかし感染が拡大し、2014年7月から8月以降は休校が続いていた。その間、500万人の子どもが学校教育を受けられなかったという。ユニセフは学校再開にあたって親や他の教員らに対し、エボラ出血熱の感染予防に必要な知識を与える社会啓発キャンペーンなどを行った。
ユニセフでは、エボラ出血熱により親や保護者を失った子どもらが、施設に入らずとも親族らの協力を得て教育を受けられるよう支援している。保健分野に関しては、9カ月~59カ月の子ども55万1,364人や、定期予防接種を受けられなかった1歳以下の子どもに予防接種を行っていく予防接種強化活動を行っている。特にはしかはエボラ出血熱の影響により予防接種を受けられなかった子どもが感染するケースが増加しており、予防接種の実施が急がれている。