医師は患者が訴える症状から様々な疾患の可能性を考えていくが、患者の年齢や既往症などを考慮することによってその診断方法は枝分かれしてゆく。アンケート調査によると、複数の症状を訴える患者の診断方法について、医師の6割がまずは診断学の基本通りに考えているという。
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Photo:Doctor greating patient By hang_in_there
医師専用サイト「MedPeer(メドピア)」は、「複数の症状を有する患者さんの診断方法」について、サイト会員医師を対象にアンケート調査を実施。3,522人からの回答を取りまとめた。「診断学の基本通り、まずは一元論的に考えている」と回答した医師は2,112人で過半数以上を占め、「初めから頻度の高い疾患の組み合わせを想定する」は952人で27%となった。
診断学の基本通りに考えると回答した医師からは、「まずは一元論的に考えてそれから多元的に考えていく」「複雑に見える症状もひとつの病気がきっかけである場合もある」などのコメントがあった。一方で、「初めから頻度の高い疾患の組み合わせを想定する」 と回答した医師からは、「可能性を広く考慮してから問題を絞り込んでいく」「一元論では結論に時間を要す症例もある」などの意見もある。その他、ケースバイケースで考えているという意見や、地域性や季節等も考慮するという回答もあった。