産科医の深刻な地域格差 医師数が2倍以上の差も
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2015/07/31
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食物アレルギーと診断されると、食物除去や定期的な検査などを行わなければならず、日々の食事にも注意が必要です。
一般的には、成長とともに抵抗力や免疫力などの耐性がついていくため、次第に食べられるようになることが多いと言われていますが、そのスピードに関しては個人差があります。
食物アレルギーに対応するための食事を続けると、料理のメニューに限りが出ることはもちろん、栄養バランスの偏りが心配されるなど、食事の作り手にも負担がかかるもの。
そこで今注目されているのが、食物アレルギーを改善するために有効とされている「経口減感作療法」です。
女性医局から働くママドクターへのニュースとして、経口減感作療法についてご紹介いたします。
食物アレルギーを持つ子どもやその親にとって、日々の食事には工夫や苦労がつきものです。
とくに、食物アレルギーが改善しないまま小学校などに入学すると、給食が食べられなかったり、周りの友だちと食事メニューを変えなければならなかったりということが起こります。
そこで食物アレルギー改善を狙った治療法として今注目されているのが、「経口減感作療法」です。
これは、食物アレルギーの対象となる食品をあえて摂取し、耐性をつけるという治療法。
広く取り入れられているわけではありませんが、医師が中心となって研究的に行われています。
食物アレルギー改善のために有効だと言われている経口減感作療法とは、専門の医師の指導のもとで行う療法です。
これまでは、食物経口負荷試験を行った上で食物除去が継続と診断された場合、完全除去を行うと決められていましたが、近年では経口減感作療法を試すという動きが見られます。
とはいえ、経口減感作療法には相応のリスクも考えられるもの。
蕁麻疹や喘息などの一般的なアレルギー症状が出る可能性もあり、最悪の場合アナフィラキシーショックが起こることも予想されるため、専門の医師の指導が必要です。
さらに、経口減感作療法には時間をかけて徐々に食べさせていくものと、スピーディーに治療を進めていく急速法があります。
急速法は病院に入院をして行いますが、前者のほうは自宅でも行うことができます。
経口減感作療法は、指導をする医師や施設によっても多少の違いがありますが、一般的にはごく少量からアレルギー対象の食品を摂取していき、症状や体の状態を見ながら徐々に増やしていきます。
1日1回決まった量を毎日摂取し、通院をしながら徐々に摂取量を増やしていくためローリスクローリターンな方法であるとも言えるでしょう。
一方、急速法では入院をした上で、短時間に多くのアレルギー対象の食品を摂取していきます。
1日の中で数回に分けて摂取を続け、摂取量も多くなるためハイリスクですが、早ければ数日から数週間程度で、アレルギー対象の食品が食べられるようになる可能性があります。
もちろん効果には個人差があり、副作用としてアレルギー症状が見られることもあるため、必ず専門の医師のもとで十分に注意を払いながら行う必要があります。
家事をこなしながら医師として忙しく働くママドクターにとって、子どもが食物アレルギーを克服できると、食事作りなどの負担も大きく軽減されます。
研究的に進められている段階ですが、経口減感作療法は食物アレルギー改善に大きな希望を与えてくれる治療法と言えるでしょう。
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