開催報告:第1回 土井卓子先生による乳房触診研修会【乳がんと触診を学ぼう】







平成21年12月6日(土)に女性医局主催の研修会第1回として、乳房触診研修会「乳がんと触診を学ぼう」を開催いたしました。今回は、湘南記念病院 の土井卓子先生(乳腺甲状腺センター長)を講師にお迎えして、乳がんの現状と、触診の実施演習を学んでいただきました。

定員を超える多くのお問い合わせをいただき、急きょ、2部構成で行いました。
最近「乳房触診」を含むご勤務のご案内が多く、また、先生方のご関心も非常に高く、2部とも満席となりました。

研修冒頭に、「乳がんと触診を学ぼう」というテーマで、スライド講義、そして、いよいよ触診実施作業。
“こんにゃく”を乳房に見立て、“マシュマロ”“グミ”“豆”などで触診の実技を学びます。
写真左の“こんにゃく”の下にある“割り箸”は「肋骨」みたてています。
乳房の模型も登場し、触診の感触をさらに感じとっていただきました。
土井先生から検診現場で実際に患者さんと交わされる会話など、リアルな状況などをご説明していただくと、熱心にメモを取られる先生も多くいらっしゃいました。

研修の最後には、質疑応答の時間を設け、参加者の先生からの質問にお答えいただきました。
乳腺外科の最前線にいらっしゃる土井先生の実践的でわかりやすい講義に加え、先生の軽快なトークに終始笑い声が絶えない終始なごやかな雰囲気の研修会となりました。

「参加された先生からの声」
「乳がんの一般的な知識をパワーポイントにより、分かりやすくご説明頂いたので、実習に繋がり易かったと思います。また、今現在の乳がん健診の実情など、実際的なお話も伺うことができ、良かったです。
実習では蒟蒻やマシュマロで病変の触感を体験でき、イメージが湧きました。質問にも分かりやすくご説明いただき、有難かったです。今まで、不安に思いながら触診を行っておりましたので、とても有難く思います。」(一般内科ご専門)

「研修内容についての良かった点は、乳ガンの公衆衛生的な内容も学べ良かった。
「乳腺外科医になりたくなりました。」(麻酔科ご専門)

「乳癌について おおまかな最新情報がわかった。実際 患者がききそうなポイントがわかった。
マンモの被爆量が 1回のフライトレベルというのは とても わかりやすかった。」(神経内科ご専門)



当社代表長瀬より

「私どもは日ごろから女性医師の支援を心がけておりますが、今回は健診業務に従事するにあたり乳房触診に自信がない、という多数の声にお応えし、乳腺外科のエキスパートでいらっしゃる土井先生に特別講師をお願いし、この研修会を企画いたしました。今後もご要望にお応えする形で研修会を開催させていただこうと考えております。

写真右より土井先生、長瀬、稲垣先生(湘南記念病院)


先生のご紹介

土井卓子

土井卓子先生 湘南記念病院 乳腺甲状腺センター長

○経歴
横浜市立大学医学部卒業
横浜市立大学医学部付属病院で研修後 済生会横浜市南部病院 独立行政法人国立病院機構横浜医療センターなどを経て現職
乳腺外科分野で、乳がん治療に乳腺分野での治療に加え女性医師の研修に力を注ぐため、乳腺甲状腺センターを立ち上げる。

○資格
日本外科学会専門医、日本外科学会指導医、日本消化器外科学会認定医、日本消化器病学会専門医
乳腺専門医、マンモグラフィ読影認定医、ICD



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