医学部に行くにはいくらかかるの?

医学部に入るには

方法論に関しては、多岐にわたり考察が必要ですので、詳しくは別のページを参照してください(http://www.josei-ikyoku.jp/Charm/interview_indexなど)。 ただ、近年の医学部地方枠や推薦試験の制度などをうまく利用すれば意外にハードルは下がります。現役であれば、センター試験8割でも有名国立大学の推薦試験やAO入試で合格者が出ています。 また、産業医大の推薦試験も1浪まで受験できます(ただし評定平均4.3以上が必要です)し、地区別にブロック分けされ合格者定員が決まっていますので、ブロックによっては比較的容易に合格できます。 しかもセンター試験も、数学や理科の学科試験もありません。大学によって選抜方法が多岐にわたっていますので、各大学の募集要項をよく調べることが医学部合格への近道とも言えます (http://www.hekichi.net/index.php/chiiki/chiiki_cを参照ください)。


医学部に入るための費用

医学部に入るには、大変な勉強をして高い学力をつけなければならないということですから、そのためには早いうちから準備が必要です。塾や家庭教師など費用もかかります。 小学校4年生くらいから有名塾で週3〜5日の授業を受け続け、高校に入ってもそれを続けることが多いでしょうから、最低月額5万円から10万円の費用はかかると考えてよさそうです。ちなみに、高校まで普通の学生生活を送り、部活動や個人的な活動を頑張っていたとして、浪人は必至です。 医学部専門の予備校は数多くありますが、大手予備校でも年額120万円くらいはかかりますし、少人数制の実績の高い予備校では年額300万から、高いところでは800万円、一部では1,000万円以上かかるところもあります。 最近は個別指導を併用する受験生も多いので、プラス月額30万円くらいはかけている家庭も少なくありません。

一方、高校まで公立で部活動もバリバリやっていた生徒が現役で医学部に合格することもまれではありません。塾や家庭教師などまったく無縁の高校生活でも十分に医学部合格するだけの学力をつけることはできるはずです。 特に国公立の医学部はセンター試験受験が必須ですので、センター試験の配点比率が高い大学(国立大の後期試験のセンター比率は70%を超えるところが少なくないですし、新潟大学医学部前期試験はセンター比率が62.5%です!)を選んで受験するのも一案です。 センター試験レベルの勉強であれば、高校の授業中心であとは自分で学習するだけでも十分対策可能でしょう。



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【バックナンバー】

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第2回 子弟を医学部に行かせる方法はあるのか?
第3回 学習塾を選ぶための条件パートⅠ
第4回 学習塾を選ぶための条件パートⅡ
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第6回 医学部進学のために中高一貫校は有利なのか?PartⅠ
第7回 医学部進学のために中高一貫校は有利なのか?PartⅡ
第8回 医学部志望動機を高めるために PartⅠ
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第12回 一般受験の成功例の1年間の指導とその勝因を探ってみたい。
第13回 医学部合格のために ― 他是不吾 更待何時
第14回 医学部合格のために ― 他是不吾 更待何時 第3項目
第15回 医学部合格のために ― 他是不吾 更待何時 第4項目
第16回 医学部合格のために ― 他是不吾 更待何時 第5項目
第17回 震災、津波のあと 2011年6月29日更新
第18回 お医者さんになろうPartⅠ ~医学部に入るためには~
第19回 お医者さんになろうPartⅡ ~医学部に行くにはいくらかかるの?~
第20回 お医者さんになろうPartⅢ ~医学部に入ってから~

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